こんにちは、あきです。
何も事情を知らない人は引きこもりの原因を「親の教育が悪い」「本人の甘えだ」という何の根拠もないことを言うかもしれませんが、自ら望まずに引きこもり生活をしている人の多くは精神疾患である可能性の方が高いです。
本当に本人の甘えで引きこもりをしていたり不正に生活保護や障害年金を受給している人もいると思いますが、この記事では本当に社会不安障害などの精神疾患が原因で引きこもりになっている人向けの内容になります。
現在引きこもりの方はもちろん、子供が引きこもりで将来に不安を感じているご両親もご参考下さい。
この記事が少しでも引きこもりの原因を知る手掛かりになればと思います。
引きこもりの原因が精神疾患である場合、引きこもりの人を無理やりに外に追い出すことは根本的な解決策とは言えません。
引きこもりを改善するための解決策として、引きこもりの根本的な原因である精神疾患を地道に治療していくしかありません。
僕はこの記事で「引きこもりの原因は社会不安障害(対人恐怖症)という精神疾患かもしれない」ということを中心に書いていきますが、あくまでも数ある中の1つの可能性として考えて頂ければと思います。
ただ、子供の頃から社会不安障害である僕から見ると、人が怖くて引きこもりになっている方の多くは甘えなんかではなく、社会不安障害という精神疾患が原因である可能性が非常に高いと思っています。
社会不安障害が原因で引きこもりになっている場合、親の教育や本人の甘えのせいだと思われがちですが、想像を絶する辛さは精神疾患になっている本人にしか中々分からないものです。
その辛さの正体について、この記事を通して少しでも多くの引きこもりの方や両親の参考になればと思います。
引きこもりの原因は社会不安障害という精神疾患かもしれません【親の教育や甘えはあまり関係ない】
僕は現在、社会不安障害(対人恐怖症)という精神疾患の治療中で、仕事などは一切していません。
世間的には僕も引きこもりと言われる部類に入るかもしれません。
社会不安障害という精神疾患の症状は割と辛い方ですが、テレビなんかで見かける引きこもりのイメージとはちょっと違います。
ずっと自分の部屋に引きこもり、家族と一緒に食事をしなかったり、暴力を振るったりとか1日中ゲームしてるとかは無いです。
睡眠リズムが狂っているので、一緒にごはんを食べられないことはたまにありますが…。
僕は小さい頃から人が怖く、人前を歩いたりすることや人前で食事をすること、人のいる場所に身を置くことにとても恐怖を感じ、普通に生活をすることが困難な状態でした。
そこそこの気合いと両親の厳しさもあって小学校から高校まで不登校や引きこもりにならずに済みましたが、無理をしても一向に良くならず、症状は悪化していく一方でした。
大学では少しずつ欠席日数が増え、4年生の前期に大学の社会学部を中退しました。
それからは家に引きこもっていることがほとんどです。
ちなみに、僕が大学を4年目で中退して引きこもりをしている話については以下の記事で詳しく書いています。

引きこもりの原因の多くが精神疾患であるということをあまり理解されていない
最近は中高年の引きこもりが増えていて社会問題になっていますが、そういった問題を取り上げているニュースを見る度に、「引きこもりになる原因を理解していない人が多いから心無い批判をする人が沢山いるし、引きこもりを根本から解決する糸口が中々見つからない」と思っています。
そして、精神科医でも社会不安障害という精神疾患を理解していない人の方が多い印象があります。
なので、誤診が多かったり適切な治療が受けられないケースも多いと思います。
引きこもりになる原因も理解していない人が多く、あることないこと言って引きこもりの人を追い込む人もいます。
- 引きこもり=クズ
- 引きこもり=甘え
- 引きこもり=ズルい
- 引きこもり=親の教育が悪い
なんてことを言う人もいて、結構引きこもりに対して批判的な傾向があると思います。
もちろん、安易な考えで引きこもりをしている人も中にはいるかもしれないので全員とは言えませんが、現在家で引きこもりをしていて外に出ることができないという人の中には「精神的な病気」だと気付かれないまま放置されている人もいると思います。
引きこもりの原因の一つである「社会不安障害(対人恐怖症)」という観点から話を進めていきます。
あくまでも、現在引きこもりをしている人の中には、一つの可能性として社会不安障害という精神疾患が原因であるかもしれないということです。
この病気は自分でもなかなか気付きにくいものでもあるので、当てはまる方は少なからずいると思っています。
ちなみにこの記事での、社会不安障害による「引きこもり」の定義は以下のものとします。
- 会社や学校に通うことが怖く、どこにも通っていない
- 酷い場合には通勤、通学前に吐き気や動悸がする
- 買い物に行くだけでも非常に苦痛で、人のいる時間帯を避けたり家族に頼む
- 外に出るだけでも恐怖に襲われ、家族がいないと外に出れない
- 家族以外と話さない
- 酷い場合には家族とも話せず、自分の部屋に引きこもることが多い
引きこもりの原因が社会不安障害という精神疾患であることを述べる前に、社会不安障害とはどんな病気で、どんな症状が現れるのかということについて書いていきます。
そもそも社会不安障害とはどんな精神疾患でどんな症状が現れるのか?

引きこもりと同じく、社会不安障害にもコレといった明確な定義があるものではないのですが、社会不安障害という精神疾患になるとどのような症状が現れるのかということを僕の例で紹介したいと思います。
もちろん、社会不安障害の症状は人によって違うと思いますが、一つの例として参考にして頂ければと思います。
- 一人で外に出ることが怖く、家を出る前は吐き気や動悸がする
- 家に帰ってからも吐き気がする
- 人前を歩くことが怖く、動きがぎこちなくなったり、全く動けなくなる
- 人と話すときに極度に緊張したり、恐怖を感じ、震えや汗が止まらなくなる
- 声が出なくなる、怖くて言いたいことが言えない
- 人前で食事をすると体が硬直し、首から上がブルブルと震える
- 急でなくても人が現れるとビクッとなり、首から上がブルブルと震える
簡単に言ってしまうと、「全ての対人関係で強い恐怖を感じる」というものです。
僕は学校の通学途中に野生のシカ(結構デカい)に遭遇して、その野生のシカの真横を素通りしたことがあるのですが、それよりも数十倍は「人」というものに恐怖を感じます。
重度の社会不安障害はあがり症や内気に比べて症状が圧倒的に酷く、日常生活に支障をきたすものです。
自分では不安や恐怖を抑えることができないものです。
日常生活で社会不安障害の症状が積み重なると、恐怖を感じる状況をなんとかして避けようとし、避けられない場合には激しい恐怖を感じることが多くなります。
あがり症や内気は数を重ねれば慣れる部分がありますが、社会不安障害という精神疾患になると、不安や恐怖を感じる場面を繰り返すと悪化の一途をたどってしまいます。
精神疾患を自分の力だけでコントロールすることはかなり難しいものです。
以下の記事で社会不安障害の具体的な症状について書いているので、「もしかすると自分は社会不安障害かもしれない」という方は参考にしてみて下さい。

引きこもりの原因が「社会不安障害」という病気だと思う理由

引きこもりになる原因は色々あると思いますが、その原因のほとんどが広い意味で「人間関係」と「本人の考え方や捉え方の癖」によるものだと思っています。
人間関係が原因だとすれば、以下のようなものがあります。
- 親が厳しい、または無関心
- 両親の仲が悪い
- いじめを受けた経験がある
- 人前で極度に恥ずかしい思いをした
- 学校や職場に馴染めない
これらに当てはまるからといって、社会不安障害(対人恐怖症)という病気であるというわけではありませんが、引きこもりや社会不安障害の原因の一つであると言えます。
また、本人や親が悪いというわけではありませんが、社会不安障害になりやすい人には以下のような傾向があると思います。
- 真面目な性格
- 完璧主義
- 言いたいことを言えない(言い返せない)
- 嫌なことをされても我慢し、嫌な物事に対しても我慢強い(ここ重要)
- 人からの評価を過剰に気にしてしまう
- 人や音に敏感
- 劣等感が強い
- 相手を傷つけてしまっていないか不安になる
こういったものが積み重なって対人関係に極度に恐怖を感じてしまったり、体に異常が現れたり、恐怖を感じる場面になかなか慣れずに回避行動などをしてしまうと社会不安障害と言えると思います。
いじめが原因で引きこもりになった
中には学生時代のいじめがきっかけで引きこもりになっている方もいると思います。
僕はいじめによって不登校や引きこもりになったことはなく、いじめが社会不安障害の主な原因とも思っていません。
しかし、中には学生時代のいじめや恥ずかしい出来事がきっかけで社会不安障害を発症するケースも少なくないそうです。
世の中的には「いじめを受けたからそのショックで外に出られない」と簡単に解釈されてしまうかもしれませんが、社会不安障害を発症してしまった場合には、危害を加えてこない人さえも恐怖の対象になってしまい、人と会うことだけでも困難になってしまいます。
実際にいじめにあった過去があり、それが原因で人が怖くなってしまった方は社会不安障害である可能性が高いと思います。
僕のように小さい頃から慢性的な社会不安障害の人よりは、外的な要因で社会不安障害になってしまった方は比較的治りは早い方なんじゃないかと思っています。
ちなみに、社会不安障害である僕が受けたいじめエピソードやいじめの定義なんかについては以下の記事で長々と書いています。

集団・人混みが極度に怖くて引きこもりになった
誰でも人混みは苦手ですし、集団生活も好きではない人の方が多いと思います。
しかし、大多数の人は集団生活をしていれば仲の良い友達ができたりその場に馴染むことができます。
また、社会不安障害ではない人であれば人混みに行っても以下のような症状にはなりません。
- 吐き気
- 動悸
- 手足の震え
- 発汗
- 体の硬直
「嫌だな~」「邪魔だな~」程度で済めばいいのですが、その程度では済まないのが社会不安障害という病気です。
人混みや集団生活が苦手でもそのうち慣れたり、乗り切れるのが病気ではない方ですが、社会不安障害という病気だと、無理をしながらでも恐怖を感じる生活を送り続けていると余計に悪化してしまい、最悪の場合外に出れなくなってしまいます。
僕は小中高、大学4年目の途中までは無理して学校に通いましたが、人に慣れるどころか恐怖感は増す一方で、体の震えや硬直などが酷くなっていきました。
そういったことを周りの人や両親に言えないで一人で抱え込んでいるのは過去の僕だけではないはずです。
極端に集団生活や人混みに恐怖を感じ、体にまで以上が現れる場合には社会不安障害という病気かもしれないので、心療内科に通って薬の力を借りながら治療をしていくしかありません。
人からどう見られているか極度に気になってしまい、外に出られない
社会不安障害の人は、幼い頃から自分が他人からどう見られているかについて極度に気にしてしまう傾向にあると思います。
他人に傷つけられることを常に恐れ、非常に傷つきやすいものです。
また、人の顔色を伺い過ぎてしまったり、逆に自分が相手を傷つけてしまっていないか(相手を睨んでいないかなど)ということを気にしすぎてしまいます。
特に理由もなく引きこもりをしている人を除いては、僕が定義した「引きこもりの人」は外を歩くのも非常に困難な状態です。
または、外を歩けても動きがぎこちなかったり、動悸や震えを抑えながらなんとかギリギリ歩けている状態だと思います。
「気にするな」と言われても自分では中々コントロールすることが難しいところが精神疾患なので、誰にも打ち明けられずに引きこもりになってしまう人が多いです。
引きこもりの原因が社会不安障害という病気であることに気付くことができ、病院でもしっかりと診断を受ければ、周りにも理解してもらえる確率は高くなると思います。
人とコミュニケーションを取れなくて引きこもりをしている
人と上手くコミュニケーションを取れなくて悩みを抱えている人はたくさんいると思います。
ただ社会不安障害の人は、多くの人が普通にできている以下のようなコミュニケーションを取ることが非常に困難です。
- 人に自分の気持ちを伝える
- 相手の話を集中して聞く(人への恐怖から物事に集中することが困難)
- その場にふさわしい行動を取る
これは僕の場合に限るものかもしれませんが、割と親しい人と話していても極度に緊張したり、赤面したり、震えたりしてしまうことも少なくありません。
この時も相手からどう見られているかということが常に気になったり、何か自分の悪口を言われるのではないかと怯えたりしてしまいます。
社会不安障害になると人と関わることが極端に怖く、人となかなか話すことができなくなってしまいます。
引きこもりの方の中には、家族とも話せない状態になっている方もいると思います。
僕も症状が酷い時には家族と全く話せなくなる時があり、近くに人がいるだけで具合が悪くなってしまうときもあります。
社会不安障害の方の中には、近くに人がいたり教室の中にいるだけで気分が悪くなるという方もいて、僕もこれには非常に共感できます。
しかし、社会不安障害という精神疾患について何も知らない人がこういったことを聞くと、「そういう失礼なことを言うな」「何様のつもりなんだ」という一言で片付けられてしまうことがほとんどです。
精神疾患である本人が「気分が悪い」と思っていることは事実なので、周りに何と言われても、病気を治していくことを優先していくべきです。
また、社会不安障害の人は行動が不自然になってしまいます。
なんとかして相手とコミュニケーションを取ろうとしてもぎこちなくなることが多いです。
例えばその場にふさわしい行動をとりたいと思っていても、軽いパニック状態に陥ってしまい、舞い上がって自然な動作ができなくなってしまいます。
僕なんかも、自分が発言する番が回ってくる前に緊張しすぎてしまい、自分の番でもないのに勝手に発言してしまったり、全く関係ないことを話してしまったりなんてこともよくありました。
反対に、茫然自失に陥るケースも少なくありません。
一対一で話している場合でも複数人で話している場合でも、以下のような思考がグルグルと回ってしまい、コミュニケーションを取るどころではなくなってしまいます。
- 無視されているのではないか
- 相手に嫌われているのではないか
- 自分はいなくてもいいのではないか
パニック状態に陥ってしまったり、茫然自失状態に陥ってしまったりすることが続いてしまうと、今度はその場を回避してしまう傾向にあります。
本当に苦しかったり、恐怖を感じる場面が続くとその場を避けてしまいます。
引きこもりの人の中には、そういったケースで引きこもりになってしまった人もいると思います。
他には、「消極的または攻撃的になる」ということもあります。
僕は普段、人に何か伝えるということや言い返すということができないし、人に対して「何か嫌なことを言ってしまっていないか」と常に気になってしまいます。
しかし、薬が変わったタイミングなどでもあるのですが、急に相手に攻撃的になってしまうこともあります。
僕の場合は暴力を振るうということは無いのですが、メディアなんかで取り上げられている引きこもりの方だと家族に暴力を振るっていたりするので、引きこもりや暴力の原因も分からずに施設に入れたり家を追い出すよりも、まずは心療内科や精神科で診断を受けてみるべきだと思います。
【引きこもりになる人の特徴】こんな傾向がある方は社会不安障害という精神疾患を疑ってみてほしいです

引きこもりになる人全員にこういった特徴や傾向があるというわけではないし、普通に生活している人には完全にないというわけではないですが、引きこもりや社会不安障害の人は以下の項目に当てはまる人が多く、症状も多くの人に比べてより酷いものだと思います。
僕は医者ではないし他の人の症状について多くは知らないので、完全に社会不安障害だと診断された僕の例をメインに書いていきます。
この記事にたどり着いた方の多くは現状、外にあまり出ていない人の方が多いと思うので、学生の頃や社会人として生活していた頃どうだったかということを思い浮かべて頂ければと思います。
周囲からの視線に極度に恐怖を感じる
社会不安障害患者は周囲からの視線を極度に恐れます。
僕は赤ちゃんの視線ですら怖くて目を見れないし、赤ちゃんがこっちを見ていたらあまりの恐怖で緊張し、大量の汗をかき、震えたりビクッとなって動けなくなってしまったりします。
それが小学生、中学生、高校生と大きくなっていくとさらに怖くなっていきます。
子供が嫌いとかは全くありません。
自分でもコントロールできないくらいの神経レベルで、勝手に体が異常反応を起こして恐怖に襲われます。
人間の視線というものに非常に敏感で、視線恐怖には以下のような2つの思考回路パターンがあります。
- 自分が相手にどう見られているか不安になる
- 自分の視線が相手に不快感を与えていないか不安になる
視線において自分が傷つけられることはもちろん、相手を傷つけたり「嫌な奴だと思われたりしていないか」と常に気になってしまいます。
社会不安障害の症状が進行してくると、だんだんと見れる範囲が狭くなっていき、周囲からの視線がより怖くなってしまいます。
そうすると引きこもりになる気持ちもよく分かります。
少なくとも僕の場合は、大学生の時に行く準備ができてから家を出るまでの時間がだんだんと長くなり、最終的に出れない日が多くなっていきました。
他人の視線が極度に気になる「視線恐怖症」については以下の2つの記事で詳しく解説しています。


周りに人がいるだけで大量の汗や手汗をかく
外やお店の中で人が多ければ多いほど恐怖感が高まって汗をかいてしまいます。
特に人との距離が近ければ近いほど変な汗が出てきます。
僕の社会不安障害の症状を両親が確認する唯一の方法として「手汗を確認する」というものがありますが、人がそこそこ多い場所にいると実際に大量の手汗をかいていることが多いです。
社会不安障害の症状は身近な人が見ても分かりにくいことが多いと思いますが、手汗や震えは実際に触ったり見てもらえば分かるものなので、社会不安障害かどうかの一つの判断方法として確認してみてもいいと思います。
人前を歩けない(動きがぎこちなくなる、動けない)
大勢から注目されている場で歩くと動きがぎこちなくなるという人はいると思いますが、社会不安障害にまでなると、人がそんなにいない場所でも自分の歩き方やどう見られているかが気になり、歩き方がぎこちなくなってしまうことが多いです。
大勢の人が見ている場面になると、心臓がバクバクして震えが酷くなり、体も結構動かなくなってしまいます。
これも僕の場合に限るのかもしれませんが、お店の中で人が至近距離にいるとその場から動けなくなってしまいます。
これだけ日常生活に支障が出てしまうと社会不安障害という精神疾患であると言えますし、現在そういった理由もあって引きこもりをしている人であれば、決して甘えとかではないと思います。
人前で食事ができない(動きがぎこちなくなる、動けない)
社会不安障害の症状の中で「会食恐怖」と言われるもので、僕が持っている症状の中で一番酷いものです。
これも僕の例で書かせて頂きます。
信じられないかもしれませんが、中学時代から大学時代まで学校でお昼ご飯を食べるとき、飲み物を飲む動作やご飯を食べる動作ができませんでした。
例えば、コップに入った水を飲もうとして口へ運ぼうとすると、首から上がブルブルと震え、首が硬直したり腕が動かなくなります。
精神的な病気になったことがない人からしたら信じられないかもしれないし、僕は今まで多くの人に笑われてきましたが、必死に食べたり飲んだりしようとしても全く口まで運ぶことができません。
やっとの思いで食べ物や飲み物を口まで運んでも、首を動かすことができないので、飲み込む作業も非常に難しいものです。
酷い時には家族とも一緒に食事をとれないくらいのときもあるので、もし引きこもりである子供が精神的な理由で一緒に食事をとりたがらないとか、自分自身が家族や人前で食事をするのが困難な場合には、社会不安障害の会食恐怖症と言われるものが原因だと思います。
会食恐怖症については、以下の記事で解説しています。

その他の社会不安障害の症状
他にもまだまだあるのですが、ちょっと長くなってしまったので、軽く箇条書きで書いておきたいと思います。
上記で述べたものに比べるとまだ症状の軽いものではあると思いますが、精神疾患である本人にとっては非常に苦しいものです。
- 人前で字が書けない、パフォーマンスができない
- 極度の緊張でしゃべれなくなる、人に言いたいことを言えない
- 怖くて電話、インターホンに出られない、声が出せない
先ほどの載せましたが、社会不安障害の症状は以下の記事で具体的に述べているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

引きこもりの解決策として、社会不安障害という精神疾患の症状を良くするしかないかも
この記事は現状引きこもりをしていて社会不安障害の症状に気付いていない人(の両親)に向けて書きました。
この記事を読んで当てはまるものがあり、日常生活に支障が出ているようであれば、まずは家族で話し合い、病院で診断を受けてほしいと思います。
社会不安障害の方はなかなか自分から話すことができませんが、本人が少しでもSOSを出したときにご家族が気付き、本人が話し始めたら耳を傾けてあげることだけでも十分助けになります。
社会不安障害の方本人は、自分の感情や外に出た時のおかしな症状を常にメモし、それを家族や病院の先生にできる限り詳細に伝えてほしいと思います。
それが引きこもりの方や社会不安障害の方の役目であり、唯一の解決策だと思っています。
「自力で引きこもりを抜け出そう」とか「社会不安障害を自力で治そう」なんて非現実的なことは考えなくていいので、詳細を病院の先生や家族に伝え、薬や家族の力を借りながら治していくべきだと考えています。
社会不安障害が原因で引きこもりになってしまった方が引きこもりを抜け出すには、社会不安障害の症状を少しでも改善すること、家族が受け入れたりサポートできる部分はサポートすることが一番の解決策となるもしれません。
社会不安障害の治療方法については、以下の記事をご参考下さい。
