こんにちは、あきです。
僕が12歳の頃にハッキリと症状を自覚した社会不安障害(対人恐怖症)に対して、どのように向き合うべきかについて書いていこうと思います。
2019年6月現在27歳なので、社会不安障害の症状が現れてから約15年が経ちます。
人によって症状や治る早さはそれぞれなので一概には言えませんが、僕のように病院へ行くのが遅くなってしまうと、それだけ社会不安障害が治るのは遅くなってしまいます。
大学生の頃までは「社会不安障害」や「対人恐怖症」という病名がまだ分からなかったので、社会不安障害とまともに向き合うことなく過ごしてきました。
自分が社会不安障害であるということに気付けない間は、もちろん治らないです。
社会不安障害が一向に治らないのであれば、社会不安障害と上手く向き合う方法も考えていくべきです。
もちろん治療も大切ですが。
社会不安障害を治療しながら、生き方も考えていくべきです。
僕としては、社会不安障害と向き合う上で自分に厳しくし過ぎる必要はないと思っています。
21歳の頃までの僕は無理してでも学校に行き、「今すぐにでも他の人と同じように生活をしよう」としていましたが、少なくとも社会不安障害という病気に対してこういった向き合い方は逆効果だったと感じました。
社会不安障害患者が無理をしても今すぐに治ることはありません。
社会不安障害などの精神疾患は軽く見られがちですが、病気は本来、無理をすればするほど悪化してしまうものです。
無理をしても治らないものは治りません。
僕としては無理をしないで国から毎月70,000円をもらいつつ、社会不安障害と向き合う時間を増やし、時間をかけて治していくべきだと考えています。
社会不安障害の方が国からお金(障害年金)を受け取る方法については以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

僕もまだ治療している身ですが、考えがある程度整理されてきた今、社会不安障害と上手く向き合うためにはゆっくりと時間をかけて以下のことをやっていくべきだと考えています。
- 自分の性格や症状の把握(自分自身との対話)
- 社会不安障害の症状を家族や主治医にできる限り正確に伝える
- 自分に合った薬を探し、薬の力を借りつつできることを増やす
- 自分なりの生き方を見つける
このことについて具体的に書いていきたいと思います。
【対人恐怖症】社会不安障害が一向に治らない場合、どう向き合うべきか?【生き方について】

悲報ですが、僕のように10年以上社会不安障害を放置して我慢しながら社会生活を送っていると、ほんの数年努力したり病院に通ってもすぐには治らないです。
自分を追い込んで成長する人やポジティブ思考で困難を乗り越える人もいるかもしれませんが、社会不安障害による恐怖や不安はそう簡単に消えるものではありません。
そもそも、自分を責めたり前向きに考えることは方向性として大きく間違っているように思います。
社会不安障害という病気に対して正しい考えで向き合うべきです。
社会不安障害の症状は今すぐに自分でコントロールできないので、時間をかけて症状を落ち着かせていき、できることを少しずつ増やしていくしかないと思っています。
専門家では無いし、「社会不安障害(対人恐怖症)」と言っても、人それぞれ抱えている症状や向き合い方は違うと思いますが、現時点での僕の考えや解決策を述べていきたいと思います。
僕もまだ治療している身で先はまだまだ長そうなので偉そうなことを言える立場ではありません。
しかし多くのことを失敗してきたことによって、以下のように思うことが色々とあります。
なので、過去の自分と同じ境遇にある方や社会不安障害とどう向き合うべきか分からない方にこの記事が参考になれば幸いです。
本音を言ってしまえば以下のような目的でブログを始めたのですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
社会不安障害が治らない自分を責めてはいけない

これは、自分の身近な人が社会不安障害などの精神疾患になった時にも言えることなのですが、社会不安障害であることを決して責めてはいけません。
責め立てたところで何も生み出さないので、両者とも辛くなるだけです。
僕自身、社会不安障害の症状をハッキリと自覚したのは12歳の頃なのですが、22歳くらいまでの約10年間、「自分はなぜ周りの人たちと同じようなことができないのか」と責め続け、誰にも相談できずに過ごしてきました。
世の中には自分のことを強く責めてしまう癖を持っている人がいます。
僕と同じように社会不安障害で苦しんでいる方は特に、できない自分を強く責めてしまうことが多いと思います。
自分を責めることをやめられない方へ
幼い頃に両親や先生に厳しく怒られたり責められたりすることが多く、それなのにあまり褒められないで育つと、大人になっても自分を責める癖が根付いてしまいます。
こう言う人もいるかもしれませんが、そういった過去があったことは人それぞれ事実。
そして今の自分を形成しているのは、良くも悪くも過去にあった出来事やその時の自分の捉え方です。
両親や周りの人が悪いというわけではないのですが、幼い頃から大人になるまでに受けてきた教育や影響による自分の考え方はそう簡単に変わるものではないと、身を持って理解しています。
むしろ、今までの自分を急に否定したり捨ててしまうことの方が辛いと思います。
自分を責めれば責めるほど、自分の性格や個性を否定するほど、悪循環に陥ってしまうのではないかというのが現時点での僕の考えです。
社会不安障害と上手く向き合うために今の自分にできることと言えば、「新しい人間関係や経験を積んで記憶を書き換える」「捉え方を変える」ことです。
他人の言動は変えることができないので、自分で自分を責めてしまう癖を少しずつでいいので、意識して減らしていくことができれば社会不安障害を克服しやすくなるのだと思います。
自分を責める癖は治していき、その他は個性として認めるべき
薬や家族、主治医の力を借りながら、少しずつ落ち着いた環境で考え方の癖を治したり病気を治していくべきです。
もちろん、僕のように10年以上も社会不安障害を放置していたらその分、治療に時間が掛かってしまいます。
時間が掛かるという事実は変わらないし、急激に社会不安障害が治るわけでもないので焦らずにゆっくりと構えています。
過去にあった嫌な出来事以上に、自分の中に根強くある考え方の癖の方が何倍も曲者です。
社会不安障害が一向に治らないと、何をしていても「自分はおかしいのではないか」と常に気になってしまいます。
今を生きている自分まで自分のことを責めてしまったら、将来もっと症状が悪化してしまうかもしれません。
なので、良くない考え方は時間をかけて治していき、そうではないところは個性として認める訓練をしていけたらいいなと思っています。
【事実】社会不安障害を自力で治すことは難しい【けど解決策はある】

恥ずかしながら学生時代の僕です。
できない自分を責めてしまうが故の行動でもありますし、社会不安障害であることを恥ずかしくて周りに相談できないという理由もありました。
家族や先生、同級生などに以下のようなことを言われると、少し厄介な思考の持ち主である僕たちは「もっと頑張らないと」「自分の力で何とかしないと」と自分自身を追い込んでしまいます。
特に何か大きな行動を起こせるわけでもないのですが、常にプレッシャーに押しつぶされそうになります。
そもそも、自分でコントロールが効かないから社会不安障害という「病気」なのです。
自分の問題であることは間違いないし、病気になった本人にしか分からないこともあるので自分で頑張るべきところは頑張らなければいけませんが、薬物療法や行動療法などの専門的なことは病院の先生の指示に従うべきです。
専門外の人の無責任な言葉に振り回されていたら正直キリがないです。(色んな人に結構言われますもんね…)
治す上で家族の協力が必要であれば、サポートしてほしいところではしてもらうべきです。
やはり何でもそうですが、一人で出来ることには限界があります。
社会不安障害が理解されない理由とその解決策については以下の記事で取り上げています。

「社会不安障害が全然治らない!」と焦ってはいけない【病気だからこそゆっくりと向き合う】

僕の学生生活はずっと社会不安障害という病気を背負い続けての生活でしたので、
- すぐにでも人前で普通に食事が取れるようになりたい
- 人目を気にせず普通に歩けるようになりたい
- 体が硬直したり震えたり、動悸がするのを今すぐにでも無くしたい
と思っていました。
でもすぐに治そうと思えば思うほど焦って不安が強まったり間違った方向に考えが向いてしまいます。
出来る限り自分にとっての正しい選択を積み重ねていくしかないと思います。
それに、じっくりと時間をかけてなるべく正確に治すことができれば再発する確率もグッと下がると思います。
世の中には自力で病気を治した人や数か月で治ったという人もいるかもしれませんが、人それぞれとしか言いようがありません。
人によって症状が異なれば、合う薬や主治医も違いますし、一人ひとり違う人間なので治りが早ければ遅い人もいます。
なので、早く治る人もいるのに自分は全然治らないから努力が足りないんだと思う必要は無いかなと思います。
無神経な人は「甘えだ」とか「努力不足だ」って言ってくると思うけどな( ̄∩ ̄#
ああ気になるわ…
自分と他の人とでは育った環境も受けてきた教育も体の作りも全く違うので比べる必要は無いと思います。
今の僕の場合は焦りが無さすぎかもしれないのでそれはそれで改善していかなければいけませんが、毎日のちょっとした積み重ねを大切にしていきたいですね。
社会不安障害によって出来ないことがあってもいい【自分なりの生き方を見つける】

社会不安障害という病気なので、他の人が当たり前にできていることができなくても落ち込む必要はありません。
自分には自分に合った生き方があります。
自分にできることをする
学校の先生は「苦手な科目を伸ばせ」と言うかもしれませんが、できないことはできなくていいと思っています。
これも人によっては甘えと捉えられてもおかしくありませんが…、「やりたくないことはやらなくていい」ということではないです。

ちなみに僕は、今話題になっている10歳の不登校ユーチューバーのゆたぼん君に対して賛成派でも反対派でもないです…。
自分にできることをして社会に貢献したり周りの人の役に立つことができるようになればいいと思います。
その過程で過去の自分にできなかったことを少しずつできるようになっていくことが一番の近道なんじゃないかと考えています。
僕は中学でも高校でも勉強が全くできなかったですが、大学で専攻していた社会学の科目は割とできていました。
なんてことをよくクラスメイトに言われていました。
もちろん、どちらも自分なりに同じくらい努力しました。
「努力」と言ってしまうと、自分以外のほとんどの方に失礼かもしれませんが…。
頑張って努力しても、できることとできないことが存在します。
社会学のように知識を覚えて自分の意見を書くものはできるのですが、数学や物理などの頭を使うものは全くできませんでした。
ぶっちゃけ、大学の講義で一つだけ数学の要素が入った「統計社会学」という科目がありましたが、先生が何語をしゃべっているのか分からなくて行くの辞めましたよね…。
自分で統計社会学の本を買って読みまくりましたが、マジで無理でした。
できることから少しずつ積み重ねていき、自分に合った生き方を見つけていくべき
僕が今すぐに会食恐怖や視線恐怖を無くしたり、多くの人が当たり前のように過ごしている社会生活を送ることは不可能です。
でも、以下のことはギリギリですが一応できることなので、そういったことを積み重ねて過去にできなかったことをできるようになればと思っています。
- 家族と一緒に食事したり話したりすること
- 誰かに付き添ってもらって外出する
- 文章で自分の考えを伝えること
- 病院の先生に症状を伝えること
何かしら誰でもできることはあるはずなので、障害年金をもらいつつ、そこを伸ばしていければいいです。
もう一度障害年金を受け取る方法について書いた記事を載せておきます。

何もしなかったら昨日と今日は同じ
まさしく「お前が偉そうに言うな」という感じですが、できないことに意識が向きすぎて自分ができることを毎日積み上げなかったら、それこそできないことができる日は来ないんじゃないかと思っています。
僕がこの記事で伝えたいこととは少し論点がズレるかもしれませんが、プロ野球選手のダルビッシュ有投手が密着取材でいいことを言っていたので引用したいと思います。
生化学や病理学の本を読んで勉強するダルビッシュ有投手が取材でこんなことを話していました。

全部一回読むだけでも
覚えられなくても絶対違う。
大事なのは何かをすること。
これを読むだけで昨日と今日は違う。
何もしなかったら昨日と今日は同じ。
ここで僕が主張したいことは、できないことを無理にやるのではなく、今の自分ができることを通して毎日学びや経験を得ていくべきだということです。
人と同じ生き方をするのではなく、自分だけの生き方を見つけること
最後にこれを書きたいと思います。
できることなら人と同じ生き方をしたいですが、できないことはできないと振り切ってしまうことも大切だと思います。
他の人ができないことを自分がやり、自分ができないことは他の人にやってもらう。
戦力外の僕が言うのもなんですが、協力することが必須です。
もちろん、できることなら社会不安障害の症状は完全に治ってほしいですが、そう簡単には治らないものだと思っているので、
- 自分はどんな仕事をして社会に貢献していくのか
- どんな仕事が向いてるのか
- どういうコミュニティで生きていくのか
ということを考えておくことは大切かなと思います。
人と違っても、自分にとって幸せな人生を見つけられたならOKです。
