いじめ

いじめられる側も悪い!?いじめられる側にも原因があるのか?【いじめはなくならない】

こんにちは、あきです。

事情を何も知らない第3者が「いじめられる側も悪い」「いじめられる側にも原因がある」と勝手なことを言うべきではありませんが、実際にクラスのいじめられっ子にいじめられていた僕としては、「いじめられる側も悪い場合がある」と思います。

しかし、圧倒的に多くの場合はいじめる側の方が悪い場合が多く、相手がどんなことをしていようと勝手な理由を付けて悪口を言ってきたり殴ってきたりします。

それ故に、「いじめはなくならない」と思っています。

「いじめ」というテーマについて人が考えさせられるとき、なぜか以下のような意見が飛び交います。

  • いじめる側が悪い(これは普通)
  • いじめる側も悪いけどいじめられる側も悪い
  • いじめられる側が悪い
  • いじめられる側にも原因があるのではないか

しかし、いじめられる側に何か原因や(人間性に)問題があったとしても、「いじめをしていい」という理由にはなりません。

あき
あき
過去に僕のことをいじめてきた「いじめられっ子たち」やそもそも人に危害を加えている人はもちろん除く!

いじめられる側に対して「何でその時に言い返さなかったんだ」という意見を言う人がいますが、それに対して僕からは一つの問いが出てきます。

「じゃあなぜ、いじめる側は相手(いじめられる側)の原因や問題に対してフラットな立場に立って話し合いで解決しようとしなかったのか?」ということです。

1対1で話し合ったり、問題解決に向けて大人に相談することをせずに、「いじめ」を選択してしまうことがそもそもの大きな間違いです。

いじめられる側にも原因があったとしても、一方的に危害を加えたり仲間を作っていじめをする側の方が悪いことは確かです。

僕はいじめに対して否定的な立場です。

何も事情を知らずに「いじめられる側も悪い」とか「なんでその時言い返さなかったんだ」とか責めるつもりはありません。

いじめられる側は悪くないという立場で話を進めていきます。

僕がクラスのいじめられっ子に受けていた陰湿ないじめに関して以下の記事で長々と語っているので、ぜひ読んでみて下さい。

【対人恐怖症】社会不安障害の僕が経験した壮絶ないじめエピソード【体験談】子供の頃から社会不安障害で、いじめを経験した人や壮絶ないじめエピソードを持っている方もいると思います。 この記事では、社会不安障害の僕が経験した壮絶ないじめエピソードについて書いていきます。 社会不安障害患者のいじめエピソードについてちょっと覗いてみたい方はぜひ読んでみて下さい。...

 

いじめられる側も悪い!?いじめられる側にも原因があるのか?

少し前にツイッターを見ていたら、リツイートでこんな不愉快なツイートが回ってきました。

名言のようにもっともらしいことを言っているようで、大きな間違いに気づいてないですねこの人は。

果たして「被害者であるいじめられる側にも責任があるものなのか?」というのが僕の率直な疑問です。

いじめられる側は「被害者」だから悪いわけがない

いじめにおいて加害者と被害者がいて、傍観者もいます。

どんな事件や事故でもいじめと同様に被害者と加害者がいます。

ちなみに、「たかがいじめで話を大きくするな」という加害者特有の言い分はここでは受け付けません。

僕がたまにテレビやネットで取り上げられているもので見かけるものですが、強姦やセクハラの被害に遭った方に対して「なんで抵抗しなかったんだ」とか「なんでその時に言わなかったんだ」、「そんな格好してるから狙われたんだろ」と言われることがマジで結構あるそうです。

僕も実際に中学生の頃に、長期に渡って特定の人物から股間や足を触られたり、逆に相手のアソコを触らされたりという被害を受けたことがあります。

やっと最近になって母親にそのことを言えましたが、「なんでその時に止めてって言わなかったの?」と普通に言ってましたが、実際にその場になってみると分かりますが、怖くてなかなか言えませんし、とにかく気持ち悪いです

いじめでもそうでしたが、最初のうちは止めてほしいということをハッキリと言いますが、そういった異常者はなかなか止めませんし、だんだんと行為がエスカレートしていくことが多いです。

日を重ねるごとに精神的にだんだんと追い込まれていきますし、相手もそれに漬け込んで好き放題やってくるので、被害者がなかなか周りに相談できない気持ちは死ぬほどよく分かります。

上記のツイートをした人は、強姦に抵抗できなかった被害者に対しても、「強姦した人が悪いけど、された人も抵抗しなかった(抵抗できる力が無かった)んだから被害者にも非があるよね」なんて言えるのでしょうか?

いじめられる側にも原因があるとは言えない【いじめる側はヤバイ奴】

通り魔に刺された人たちにも「通り魔が悪いけど、避けられなかった人にも非がある」なんてバカなことを言っているのとほぼ同じとしか思えません。

「いじめ」だからといって軽く流されるかもしれないし、そんな大きな事件と一緒にするなと言われるかもしれません。

しかし被害に大きいも小さいもなく、被害を受けた本人が辛いと思えばそれは事実であり、大きな問題です。

上でも述べたように、殺人や強姦の被害に遭った人に対しても「被害者にも非があるよね」なんてことを言う人は一定数いることはなかなか受け入れがたいことです。

僕のような社会不安障害の人や、いじめやパワハラの被害に遭って精神障害になった人、強姦や殺人事件に巻き込まれて精神的にも肉体的にもおかしくなってしまった人は心療内科や精神科に通っている人がほとんどだと思います。

「いじめられる側が悪い」「被害者にも非がある」なんて言っている人たちの方が潜在的な精神状態がヤバいと思うので、ぜひ精神鑑定を受けてほしいと思っています。

酷い場合にはいじめにおいても自殺や殺人事件にまで発展してしまっているケースがありますが、それでも加害者や学校の対応というものは結構異常ですよね。

「いじめなんて無かった」とか「ただじゃれあっていただけだと思っていた」とか。

自分の大切な人がいじめ、殺人、傷害、強姦、セクハラなどに遭ってもそんなことが言えるのでしょうか?

「いじめられる側にも原因がある」という主張に無理があることはみんな分かっている

ちなみにこのツイートには案の定、反対派のコメントが多数寄せられていました。

当たり前です。誰がどう考えてもおかしい発言ですから。

https://twitter.com/Ayu12583564/status/1148494075634434048

本人は論破した気でいるようですが、この人が将来犯罪を犯したり人を精神的・肉体的に傷つける行為をしなければ別にネット上なので何を発言してもいいですが、ネットと言えども多くの人を精神的に傷つけたことは事実ですね。

確かにいじめられる側も悪いパターンがあるけど…

確かに、僕が今まで見てきたいじめの中には「この人がいじめられてしまう理由は分かる気がする」というものもありました。

本人には悪気が無く、いちいち人にケチをつけたり、叩いたり、静かにするべき時に調子に乗って周りに迷惑をかけたりなど。

自分自身がいじめられる前に既に人を傷つけているタイプの人です。

そういう人はいじめられ始めると必ず言い返しますが、本人も悪いのでなかなか止めてもらえるはずもありません。

僕としては「これはさすがにどっちもどっちだよな」と思いつつも、複数人で一人をいじめることは本当に許せなかったので、一応いじめられる方の味方はしていました。

しかし今思うと、こういったケースでもやはりいじめる側が悪いです。

自分が嫌だと感じたことがあるならそれこそ相手に直接言って話し合いで解決するべきです。

いじめられる側の気持ち・心理

一度いじめが始まってしまうと、なかなかすぐには終わらないと思います。

何か言い返しても言い返さなくても以下のような結末がほとんどだと思います。

  • 何も言い返さない、やり返さない(やり返せない)ことをいいことにサンドバッグにされる
  • 親や先生にいじめのことを言ったら「お前チクったな」となぜか余計にいじめがエスカレートする
  • 親や先生に言っても軽く片づけられてしまう(そんなことより学校の成績の方が重要視される)
  • やり返すとなぜかこちらが加害者になってしまう

ちなみに、社会不安障害という病気を持っていていじめを経験している立場を代表して言うと、社会不安障害(うつ病などの精神疾患も普通に含まれると思う)の人は他のどんな人よりも対人関係に異常なほど恐怖を感じます。

それに加えて暴力を振るわれたり複数人からいじめを受けたりすると怖くて足がすくみ、手足も震え、声も出なくなってしまいます。

軽度の社会不安障害の人や単なる内気の人、割と普通の人でも他人に何かを要求したり、自己主張をしたり、反発したりすることができなかったりします。

引っ込み思案な性格なじゃなくても自分の苦手なシチュエーションになると言葉が出なくなってしまう人もいます。

人に何か言われたり急に叩かれたりしても何も言い返すことができない人がいじめのターゲットになるから「いじめ」というものが成立してしまっているように思います。

すぐに言い返したりやり返す人がターゲットになればそれはただ単にケンカに発展するだけですし、そもそもいじめっ子がそういう人をターゲットにするとは思えません。

すぐに反応できる人というのは、「ターゲットにならない」か「既にいじめる側に回っている」のどちらかだと思います。

 

いじめっ子の頭が「おかしい」ということは心理学の研究で証明されている【いじめっ子の明確な特徴】

2008年の研究結果なので結構古いデータかもしれませんが、いじめっ子の脳には、他人の苦痛を感じている姿を見たときに喜びを感じる回路が備わっているかもしれないと言われています。

研究を担当したシカゴ大学のベンジャミン・レイヒー氏の実験前の予想としては、「いじめっ子は他人の苦痛を見たときに何も反応しないだろう」ということでした。

なぜなら、「いじめっ子は冷酷で感情が高ぶらないために何の悪気もなくおやつ代を盗むことができるから」と。

しかし、結果は予想外のものでした。

この研究についてナショナルジオグラフィックの日本語版のサイトで見たので、下記に研究内容の部分について載せておきたいと思います。

 今回の最新研究では、うそや窃盗、公共物破損、弱い者いじめといった経歴を持つ16~18歳の少年8人の脳活動を検査した。8人の少年は臨床分野で攻撃型行為障害(aggressive conduct disorder)と呼ばれる症状を持っており、そのような経歴を持たない同年代の少年グループとの比較を通じて調査が行われた。

 

検査では、苦痛の状況を描く短いビデオ映像数本をいじめっ子グループに見せた。映像には、つま先に金づちが落ちるシーンなど不慮の事故を描くものと、ピアノの演奏中にふたを閉め演奏者の指を挟むシーンなど意図的な行為を描くものが含まれていた。

 

脳のfMRIスキャンを行った結果、喜びに関係する脳内領域と、苦痛に関係する脳内領域の活動が判明し、さらに、感情の統制に関係する脳内のある部位が、いじめっ子の脳では活動していないことが明らかになった。言い換えると、いじめっ子は、例えば昼食の列に並んでいるときに子どもが誤ってぶつかってきた場合などに、自分を抑制するメカニズムを欠いていることになる。

 

「自己制御を欠いている点を処置する、あるいは埋め合わせる治療法を開発する必要があるだろう。いじめっ子が自己制御を欠いているのは事実だと考えているし、他人を傷付けるたびに心理的な報酬を受け取り、反応の強化が進む可能性がある」とレイヒー氏は語る。

 

引用元:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/591/

他人の苦痛を見たときに喜びに関する脳内領域が活動して、感情をコントロールする部分が活動していないって相当ヤバいですね…。

そんな異常な子供と一緒に教室(または学校)という狭い空間に入れられたら、そりゃいじめが起きるのも当たり前だと思います。

8人の脳活動を検査しただけの研究データでそんなに話を大きくしたいわけじゃありませんが、「自分を抑制するメカニズムを欠いている」ということは、いつか犯罪を犯すかもしれないということだと思います。

  • 万引き
  • 強姦
  • 殺人
  • 強盗

どの犯罪も「自分の欲を満たしたかったから」とか「理性を抑えられなかったから」、「怒りを抑えられなかったから」では済まされない話ですし、自分を抑えられなくて犯罪行為に至ってしまうわけですから、やはり「いじめ」という一見小さな問題であっても、軽視されるものではないと思います。

「あいつ、なんか見ててムカつくから」なんて理由で嫌がらせや暴力を続けて、いじめられる側が追い込まれて自殺なんてしたら家族からしたら冗談じゃないですよね。

しかも上で紹介した記事の最後にもある通り、いじめ行為が助長される可能性があります。

他人を傷付けるたびに心理的な報酬を受け取り、反応の強化が進む可能性がある。

つまり、他人の苦しむ姿を見ることが好きないじめっ子たちは、いじめをして相手を傷つける度に心理的な報酬(喜び)を受け取り、それがさらにいじめ行為がエスカレートする可能性があるということですよね。(解釈がちょっと違ってたらすみません。)

 

いじめられる側にも原因があるとして、その原因を取り除いたらいじめは無くなるのか?【いじめの原因】

そもそも、一人ひとり性格は様々ですし、みんな何かしら欠点は持っているはずです。

だから、「いじめられる側にも原因がある」なんていうのはただの口実に過ぎないと思っています。

誰にだって欠点はあるはずなのに、どうして特定の人だけが集中攻撃されなければいけないのか。

いじめる側が

  • ただ単に誰かをいじめたい
  • ストレスを発散したい
  • 自分より弱い人間を作りたい

と考えているのであれば、それはいじめられる側がどんなに自分の原因を取り除いたり良い人になったとしても、いじめっ子は自分の「いじめたい」という欲のためにいくらでも原因を見つけ出して(作り出して)きます。

それに、別の人をターゲットにするという選択もすると思います。

つまり、いじめられる側は悪くないので自分を責めたり自分を無理に変える必要はありません。

元子役のはるかぜちゃんが「いじめられる側にも原因があるのか」というテーマについてツイッターですごくいいことを言っていました。

いじめっ子はいじめをするという「目的」のために勝手に原因を作り出しています。

悪いのは相手だから、自分のしていること(いじめ)は正当な行為だと肯定し、相手に危害を加えます。

いじめっ子は上記で述べたような障害を持っている可能性があるので、いじめという目的のために因縁をつけてきたり、嘘をついてまででも原因を作り出してくると思います。

結局、原因というのは後付けでしかないということです。

いじめを無くすにはどうしたらいいかという議論をなされることが昔からよくありますが、僕がこの記事で書いてきた話も含めると、

「いじめっ子は精神科の先生に診断してもらって、障害だと診断されたら治療に専念していくことでいじめは少しだけど減っていき、将来そのいじめっ子が犯罪を犯す可能性も減るのではないか」というのが僕の考えです。

全く現実的な話ではありませんが、そこそこ論理的な考えではあると思うのですが…。

僕が過去にいじめられた話でも書いていますが、こちらが何かしているということはほとんど関係なく、「見た目」や「言い返せない性格」を理由にいじめをしてくるケースがほとんどのように感じています。(または嫉妬など)

【対人恐怖症】社会不安障害の僕が経験した壮絶ないじめエピソード【体験談】子供の頃から社会不安障害で、いじめを経験した人や壮絶ないじめエピソードを持っている方もいると思います。 この記事では、社会不安障害の僕が経験した壮絶ないじめエピソードについて書いていきます。 社会不安障害患者のいじめエピソードについてちょっと覗いてみたい方はぜひ読んでみて下さい。...

「いじめられる側にも原因がある」という意見が飛び交う前に、もっと「いじめっ子」のした行為を大きく取り上げて早めに犯罪者として扱っていった方が再犯は防げると思うのですが…。


ツイッターでも様々なテーマについて語っているので、ぜひフォロー頂けると嬉しいです。

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