社会不安障害

【対人恐怖症】社会不安障害とはどんな病気なのか?症状や特徴は?【辛すぎる】

こんにちは、あきです。

この記事では、社会不安障害(対人恐怖症)とはどんな病気かということについて、全体像のようなものを書いていきたいと思います。

社会不安障害の症状や特徴についても軽く書いていきますが、より具体的な話は別の記事で述べているので、そちらもあわせてお読み下さい。

あがり症でも人それぞれ辛いとは思いますが、社会不安障害となるとなかなか辛すぎる症状が現れてくるので、少しでもおかしいと思ったら早めに心療内科・精神科に通うことを推奨しています。

【対人恐怖症】社会不安障害とはどんな病気なのか?症状は?

人前で極度に不安や恐怖を感じ、それが日常生活に支障が出るほどであれば、それは社会不安障害と言えます。

社会不安障害とは何かを明確に答えられる精神科医は少ないので、代わりに僕が答えます

「社会不安障害とは何か?」と聞かれて明確に答えることができない精神科医の方が多いと思います。(実際に社会不安障害を経験している人は少ないので)

実際に15年間社会不安障害の症状を抱えている僕としては、人前に出たときに体の硬直や震え、動悸などが酷くて日常生活を送るのが困難で本人が辛いと思っている場合には、医者がなんと言おうと社会不安障害である可能性が高いです。

社会不安障害はSAD(Social Anxiety Disorderの略)や社交不安障害、社交恐怖とも呼ばれたりしています。

社会不安障害(SAD)は色んな呼び方をされていますが基本的には同じ意味で、このブログでは「社会不安障害」という用語を主に使っています。

少し前までは対人恐怖症や社会不安障害と呼ばれることが多かったようですが、最近はどうやら「社交不安障害」が主流になっているように思います。

あき
あき

僕は個人的に、「社会不安障害」か「対人恐怖症」が言いやすいので、そう呼んでいます。

始めて通った精神科では「最近では社会不安障害と呼ばれているから対人恐怖症という言い方は古いんだよ」とドヤ顔で言われましたが、呼び方なんてハッキリ言ってどうでもいいですね。

患者の苦しみを取り除くことができるかどうかが肝心なわけですから。

例えば僕の例で言うと、「人がいるとご飯を食べることができなくなる(首や腕が動かなくなる)」という症状なんかが、社会生活に支障をきたしているので完全に社会不安障害であると言えます。

首の震えも酷くなるので、何も知らない人から見たら完全におかしい人です。

社会不安障害はなかなか理解されない

社会不安障害は周りの人には性格や気の持ち方の問題だと思われることが多く、言われた本人もそう信じ込んでしまいます。

「そんなことで病院に行くのは大げさだ」と思われるのではないかと考え、精神科や心療内科に行くことをためらってしまう方が多いと思います。

ケガや外科で扱うような病気と違って目に見えないものなので、苦しみは周りの人には中々理解されません。

目には見えませんが、社会不安障害を含め精神疾患は立派な病気なので、病院へ行き適切な治療を行うべきです。

「誰だって緊張することはあるよ」

「精神的な病気は一部の医者が勝手にそう言っているだけで、本当はそういったものは病気と言えるものではないんだよ」

と言う人もいますが、社会不安障害になったことのない人が判断することではないですね。

実際に12歳の頃から27歳までの15年間、社会不安障害の明確な症状を体験している僕からすると、病気以外の何物でもないです。

あき
あき
ただの不安・緊張と社会不安障害は分けて考えて頂きたいところです。

こればっかりは実際に自分が社会不安障害になったり、いつも身近にいる家族が社会不安障害でもない限り、理解するのはかなり難しいと思います。

あき
あき

誰でも辛いことはありますし、自分のことだけでも精一杯ですからね…。

ただ、他人のことはどうでもいいと思っているのなら、「気の持ちようだよ」とか余計なアドバイスはしないでくれと思いますが。(ただの愚痴)

経験したことのないものをベラベラとしゃべる人は、自分の言葉にちゃんと責任を持つべき。

家族でさえも社会不安障害を病気であると受け入れることは難しいですし、本人でさえも最初は中々受け入れがたいことだと思います。

また、同じ社会不安障害やパニック障害、うつ病という病気でも、人によって症状はバラバラなので、周りから見て明らかにおかしく見える人と普通に見える人がいます。

医者でさえも実際に社会不安障害という病気になったことがない人が大半だと思うので、社会不安障害を克服した人でもない限り、患者に寄り添って適切な治療をできる人は中々いないです。

僕が今まで通った病院3件中2件の先生はよく話を聞いて下さり、それを元に薬を処方したり日常生活で気を付けることを助言して下さったりしていますが、どの先生も明らかに手探り状態で治療をしているように僕の目には映っています。

これはどの病院の先生も悪いわけではなく、単に社会不安障害というものがあまり浸透していないからだと思っています。

実際に社会不安障害になり病院にも通ってみて「社会不安障害の治療法はまだまだ発展途上で、理解することも治すことも結構難しいのかもしれない」と思っています。

社会不安障害の具体的な症状については以下の記事に詳しく書いているので、お手数ですが「社会不安障害とは何なのか」ということの答えをこちらの記事で再確認して頂ければと思います。

【対人恐怖症】社会不安障害の症状について9つ紹介します【セルフチェックにお使い下さい】社会不安障害にはどういった症状があるのか分からない方もいらっしゃると思います。 この記事では、社会不安障害の特徴的な9つの症状について書いていきます。 自分が社会不安障害なのか分からない方や症状について把握しておきたい方はぜひご参考下さい。 セルフチェックにもお使い頂けると思います。...

 

社会不安障害になる原因は一体何なのか?

僕自身も社会不安障害になる原因についてはあまり分かっていないですし、精神科医でも理解していない人がほとんどだと思います。

肉体的な病気もそうかもしれませんが、精神的な病気も複雑であることが多いので、「これが原因で社会不安障害になった」と断言できることはありません。

そんな中で、社会不安障害になる原因は大きく分けて2つあると言われているので、調べたことについて以下に簡単に書いていきたいと思います。

脳内の情報伝達信号の乱れ

あき
あき
「なんじゃそりゃ?」という感じですよね。

僕も医学的にはよく理解していないです…。

社会不安障害患者は、不安や恐怖を感じる状況に対し、健康な人よりも脳の反応が過敏であることが多いです。

脳内の神経伝達物質(セロトニン)のバランスの乱れにより社会不安障害になるとも言われています。

セロトニン(恐怖や不安を和らげる物質)の量が低下していることが多いそうです。

一方、健康な人はセロトニンの量が一定に保たれています。

本人の生まれつきの性格傾向(不安や恐怖を感じやすい性格)

適切な治療が必要な「病気」ではあるものの、生まれつき社会不安障害になりやすい性格傾向というものがあります。

社会不安障害になりやすい人に多い性格傾向は以下のものがあると言われています。

  • 真面目
  • 完璧主義
  • 心配性
  • 人との交流が苦手
  • 人からよく思われたい(←これは昔から自分も強くあるが、自分を守るための思考というか癖のようなもの)
  • 責任感が強い
あき
あき
僕もすべての項目にメチャクチャ当てはまります。

「社会不安障害=性格」ではありませんが、僕の主治医にも言われた通り、「元の性格から社会不安障害になりやすい」というものもあります。

社会不安障害になる原因は以上の2つ以外にも、複雑な人間関係でなってしまう人もいます。

緊張や不安を感じやすい社会環境になりつつあるため、現代では人間関係が原因で発症する人が増えているかもしれません。

あき
あき
僕の場合は幼稚園ぐらいの時からおかしかった(生まれつき)らしいので、結構厄介です…。

社会不安障害になる原因については以下の記事で具体的に述べています。

【対人恐怖症】社会不安障害の原因は親にあるのか?要因は3つある【母親に聞いてみた】社会不安障害(対人恐怖症)の原因は親にあるのでしょうか? この記事では、社会不安障害になる要因3つと「原因は親にあるのか?」という疑問について書いていきます。 社会不安障害になる原因が親にあるのか疑問に思っている方はぜひ読んでみて下さい。 実際に、僕の母親にも聞いてみました。...

 

社会不安障害になるとどのような治療を行うのか?【治療法】

社会不安障害の適切な治療についてですが、僕の主治医の場合は現在、以下の2つの治療法を行っています。

この方法で社会不安障害が治ったわけではなく経過を見ている最中なので、参考程度に留めておいてほしいと思います。

  • 薬物療法
  • 精神療法

社会不安障害になる原因は自分でもハッキリとしたことは分からないし、病院の先生からもこういったことが原因だと言われたことが無いのですが、脳の神経伝達物質のバランスが乱れていることが一因として考えられているので、薬を使ったり精神療法を行って治療していきます。

完治することは難しいため、症状を軽くしていく方法しかないと言われていることも聞いたことがあります。

しかし、広島で栄養療法を行って完治を目指している病院があり通うことを考えているので、そこに通い始めたら経過を報告したいと思っています。

社会不安障害の詳しい治療方法については以下の記事で解説しているので、ぜひご参考下さい。

【対人恐怖症】社会不安障害の治療法はこの2つを使って行われます【治療期間や治療費についても】社会不安障害の治療法としてどのようなものがあり、どのくらいの治療期間や治療費がかかるのでしょうか? この記事では、社会不安障害の治療法や治療期間、どのくらいの治療費がかかるかについて書いていきます。 社会不安障害を治すためにどのような治療が行われるかについて気になる方はぜひご参考下さい。...

 

社会不安障害とはなっていない人が決めることではない【病名が誤解を与えていると感じた、ただの愚痴】

最近、Yahoo!知恵袋で社会不安障害関係の質問を探していた時に、15年ほど社会不安障害を経験している僕からしたらメチャクチャ腹の立つ回答があったので、まず以下の画像の内容を読んでみてほしいと思います。

あき
あき
まぁ、こんなことにいちいちキレていてもキリがないことは分かっているんですけどね…。

確かに社会不安障害向けのコミュニケーション能力を上げる講座などは無いですし問題解決の糸口はそこではないのですが、無いなら「無い」ということを伝えるだけでいいわけなのに、この回答者はわざわざ自分の知らないことに首を突っ込みすぎですね。

質問者さんは今現在、社会不安障害という病気が辛くて悩んでいるのに、赤ちゃんを例に出してコミュニケーション能力は既についていると言われても納得いきませんよね。

足が不自由な人に対しても「あなたは立派な足を持っているんだよ。思ったままに歩けばいいんだよ。」とか言っちゃうんですかねこういう人は。(怖すぎ…)

コミュニケーション能力の高さの定義については明確なものはありませんが、本人が辛いと思うのなら、それは深刻な問題であると言えます。

深刻な問題である以上、論理的かつ適切な回答が必要です。

しかも、ここからが重要なのですが、「社会不安障害」という名前だけで勝手に「社会に対しては不安しか感じないのかな?」と訳の分からない解釈をしていることが最初は信じられませんでした。

「社会に対して不安を感じている」という全く関係のない話になっています。

あき
あき
こいつは知識が無い上に、ろくに下調べもせず持論だけで精神疾患の人に偉そうな口調でアドバイスをしているのか。

最後の方なんて良いことを言っている風の、ただただ自分に酔ってるだけの文章にしか思えないです。

病名が浸透していないので、「それって病気なの?」「甘えじゃないの?」と思われてしまうことが多いのは仕方のないことだと思います。

しかし、知りもしないことを自分勝手にアドバイスばかりして相手の話を一切聞かないとなると、一向に社会不安障害を理解することはできないと思います。

理解しようとせずに相手に危害を加え続けるのであれば、牢屋の中か山奥にでも住まないと、周りの人がおかしくなってしまいますね。

僕が盛岡にいた頃に少しだけ通っていた「もりおか静眠堂医院」という病院の先生に、父が「息子は社会不安障害なので診察の時は家族が付き添わないといけない」的なことを言ったことがあります。

そして、「社会不安障害」という名前を聞いただけで、「そんな病気なんてものは無いんだよ。私やお父さんだってね、仕事に行きたくない日だってあるんだよ。」と訳の分からないことを言い始めました。

実際に社会不安障害の症状を抱えている方だと共感して頂けると思いますが、「ハァ!?」という感じですよね。

あき
あき

「仕事に行きたくなくなる病気」なわけじゃないですよ先生(笑)

あんたの子供が可哀想(笑)

複雑な病気ですから、なったことのない人にはわからなくて当然のことですが、何が問題なのかと言うと、「理解しようとしない」というところです。

医者は患者の話を聞いて治療を施していくわけですが、その先生はよく僕の話を遮っては自分の話をしていました。

盛岡の岩本クリニックという精神科も同様で、ろくに患者の話を聞かずに偉人の話や一般論、持論を展開していました。

こんな自分勝手で人の気持ちを知ろうとしない、知識や患者の情報を取り入れようとしない医者に、果たして病気を治す手助けをすることができるのか?という気持ちが正直なところです。

もりおか静眠堂医院でのアホらしい診察内容については、以下の記事で読むことができます。

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ヤフー知恵袋や日常生活なんかでも、「社会不安障害」や「対人恐怖症」「パニック障害」など、名前を聞いただけで、ろくに知識のない人が以下のような勝手なことを言ってくることがあると思います。

「部屋にこもってパソコンばかりしているからだ」

「甘えてんじゃねえ」

「行動力が足りないだよ」

「私だってパニックになるときがあるのよ」

実際にこの病気になったことがない、心の病気・精神病という見えないものを理解する気持ちが無いのであれば、出しゃばってアドバイスをするべきではないと思うのですが、そんな人はわざわざこの記事を読みには来ないですね…。

この世の中に相手の気持ちが理解できない人、理解しようとしない人が一定数いることは仕方のないことですが、「自分自身が社会不安障害、もしくは身近な人が社会不安障害なので病気のことについて詳しく知りたい」という方にこのブログが参考になれば嬉しいです。

社会不安障害は本人の甘えや性格なのか?ということについては以下の記事に詳しく書いているので、よかったらこちらもご覧下さい。

【対人恐怖症】社会不安障害はただの甘え?性格?【15年の経験から本音を話します】社会不安障害(対人恐怖症)はただの甘えや本人の性格なのでしょうか? この記事では、社会不安障害が甘えや性格なのかということについて書いていきます。...

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