こんにちは、あきです。
引きこもりは果たして悪いことなのでしょうか?
僕は22歳~24歳までの約2年間をメルマガという胡散臭いビジネスで生計を立てていましたが、それ以降は実家で引きこもりをしています。
僕の場合は事情があって引きこもりをしているし、同じような境遇の方もいるかもしれないので、「引きこもり=悪いこと」と一概には言えないと思っています。
12歳の頃から社会不安障害という病気で、普通に人と接したり当たり前の社会生活を送ることが非常に困難です。
また、引きこもりとニートの定義が曖昧だったり、メディアやネットによって変な印象を植え付けられたことも、「引きこもり=悪いこと・おかしいこと」と思われるキッカケとなってしまったとも思っています。
とは言っても、僕もこの記事では引きこもりとニートをごっちゃにして書いてしまうと思いますが、ご了承下さい。
僕はこの記事では、「引きこもりは悪いことではない」ということを主張していきますが、例外もあることをご理解頂きたいと思っています。
今現在、家に引きこもりの子供がいて、その子供から暴力を振るわれていたり、好き勝手に遊んでいたりなどしている場合には、ご両親は本当に迷惑が掛かって苦労していると思います。
そのような引きこもりの方は、この記事ではもちろん除外させて頂きます。
ここで扱う引きこもりとは、僕のように病気で社会に出ることが困難な方や、単に家に引きこもることが好きで、そういった道を選択している方に限ります。
好きで引きこもりをしている方もこの記事の対象なので、ぜひ読んでいって下さい。
目次
引きこもりは悪いこと・おかしいことなのか?悪いと思われている理由などについても
もう既に冒頭でも述べましたが、結論から言ってしまうと、引きこもりは全然悪いことでもおかしいことでもありません。
単に本人が抱えている病気や本人の選択肢の問題なので、悪いことではありません。
それに対して周りが口を出したり、「あいつはおかしい奴だ」と安易に言うものではないと思っています。
引きこもりは悪くない
これは単に僕がドキュメンタリー番組や映画の見過ぎかもしれませんが、僕がイメージする引きこもりというのは、以下のようなものです。
- 両親など家族に暴力を振るう
- 両親に金銭的に多大な迷惑を掛ける(ギャンブルなど)
- ずっと部屋に引きこもって両親と会話や食事をしない
僕も社会不安障害という病気により酷い時には、両親と会話や食事をすることができない時もあったので、最後の項目については一概には悪いとは言えませんが…。
簡単に言うと、僕が思う引きこもりというのは、両親や周りの人に迷惑を掛けている人たちのことです。
なので、そういった引きこもりの人たちは悪いことだと思うのですが、世間にはそれに当てはまらない引きこもりの人も沢山いると思います。
しかも、僕のイメージでしかありませんが、そういった人たちは、そもそも同じ「引きこもり」として扱うのもおかしな話だと思うのです。
別に暴力や金銭面などで迷惑を掛けていなければ、家にずっと引きこもっていても何の問題はありません。
ましてや、赤の他人がそれを「おかしい」と言ったり、悪いように言うのは違うように思います。
生活保護や障害年金をもらっている場合にはその人は病気があるので、尚更引きこもりであることは仕方がありません。
それに、現時点では両親に多少の金銭面で迷惑を掛けてしまうのが仕方が無いと思います。
両親は本当に大変かもしれませんが…。
病気や選択肢の問題
病気により引きこもっている人はそれぞれに事情を抱えているかもしれませんし、それにより生活保護や障害年金をもらっていたとしても、何もおかしいことではありません。
また、お金を持っていたり、少ない生活費で十分に生活していけるという人も、別に働く必要はないように思います。
「外が好きでは無いから家の中に引きこもる」というのは、単に選択肢の問題なので、その「選択の自由」を周りの人間が奪うというのは違うのです。
もちろん、暴力などを振るったりお金を借りたりしていれば別の話ですが…。
「家で仕事します」
「時々外に出るだけで充分です」
「お金が十分にあるので、働きません」
というのはその人の選択の自由なので、別に自由に生きて構わないと思います。
仕事ができない、仕事がしたくない人に働けと言うのはおかしい
引きこもりの方の中には、社会に出たり人と接したいけれど、中々人と接点を持てずにいる人も少なくないと思います。
このように、
「働きたい」
「働かなければいけないのは分かっている」
「だけど、病気により働くことができない」
という人もいると思います。
その一方で、自らの選択で働かないことを選んでいる引きこもりの方もいらっしゃいます。
こうした引きこもりの人たちに対して、政府や外で働いている多くの人たちは「税金を納めろ」と思っているかもしれません。
しかし、引きこもりを働かせようと思うことの方がおかしいと思うのです。
働けない・働く必要が無いという引きこもりを無理に働かせるよりも、失業者や働きたくても働けないという人たちを働かせたり支援していくべきです。
働きたい人に仕事が無い一方で、働けない人・働かなくていい人に「働け」というのは、中々おかしい状況だと思うのですが…。
引きこもりの人たちに対して今すぐ社会性や集団生活を要求しても無理な話なので、国としては別の対処法を考えていくべきです。
引きこもりが悪いこと・おかしいことだと思われている理由
引きこもりが世間一般的に悪いことだと思われている理由もあります。
なぜ、多くの人は引きこもりを問題として捉えてしまっているのでしょうか?
嫉妬の目
それは単純に、人目を気にしていたり、嫉妬の目で見ているからだと考えています。
自分も引きこもりになって働かずに生活したいと思っている一方で、世間の目を気にしていたり将来に不安を感じていたりします。
そういったことにより、引きこもりをしている人に対して嫉妬の目で見て批判してしまいます。
引きこもりが悪いと思われがちですが、そのように見ている世間の目が悪いのではないかと思います。
羨ましいと思うのであれば自分も引きこもりという身分になればいいのですが、それが中々実現することは難しいものです。
それに、僕のように病気により引きこもりをしている人にとっては、決して羨ましがられるような生活ではありません。
悩みを抱えながら、病気と向き合いながら引きこもりをしている人も多いと思います。
現実はそんなものです…。
引きこもりとニートの定義が曖昧
もう一つ、引きこもりが悪いことだと思われている理由として、「引きこもりとニートがごっちゃになっている」ということがあります。
ニートという言葉はイギリスから入ってきたものですが、イギリスと日本では言葉の意味が違っています。
イギリスでは、ニートは失業者も含まれます。
しかし、日本では失業者を除外しています。
働く意欲の無い34歳未満の人だけをニートと定義しています。
他の国では働かない人が日本ほど問題になることは無いのですが、日本では「ニート」という言葉が一人歩きしてしまい、誇張されて広まってしまいました。
それにより、誹謗中傷の対象となっています。
本当に働く意欲の無い人は「ニート」と言われていいかもしれませんが、働けないような人たちも同じ扱いを受けてしまっていることに問題があるように思います。
ニートと引きこもりの印象を大きく悪くした奴
この人です。
テレビのインタビューで「働いたら負けはたらいたかなと思っている」ということを言い、ネットの掲示板なんかでよく使われているニートの人です。
これも一人歩きしてしまい、このようなイメージがついてしまいました。
引きこもりとニートの定義が曖昧なので、引きこもりの人も同じような扱いを受けてしまっているのだと思います。
しかし、引きこもりの人は社会に出たいと考えている人も多いのですが、精神的な病気で外に出れない人が多いというのが現状です。
引きこもりは本来、闘っている人たちなのです。
これに対し、ニートは好んで「働かない」という選択をした人たちです。
こちらも決して悪いことではありませんが、引きこもりの結果、ニートという枠に入っている人もいるように思います。
引きこもりは悪いどころか、社会にとって必要なこと
変なことを言いますが、引きこもりは一定数いることによって、社会が上手く回っていくと考えています。
仕事ができない人が働くことによって足を引っ張るということはあるし、引きこもりの人が働く分、失業者も増えてしまいます。
本来、働きたい人が働けなくなってしまい、仕事のできる人が職を失ってしまうこともあり得るのです。
失業者が増える
引きこもりは全国で61万人いるとされていますが、その全ての人が無理やり働かされるとなると、数十万人の人たちが職を失ってしまうことになります。
それに、時給1000円で働きたい人が増えてしまうと、全体の時給がどんどん下がってしまいます。
なので、引きこもりが多い方が労働者にとってはメリットがあります。
引きこもりの人が脚を引っ張ることもあるかもしれないので、働いている人にとっては、引きこもりの人は動かないでいてくれた方が良かったりもします。
しかし、これに対し経営者は働きたい人が減れば減るほど時給をあげなければいけないので、経営者が「引きこもりも外に出て働け」という言い分は分かります。
とは言っても、労働者にとっても、「自分はこんなに嫌な思いをしているのに、あいつは家でゴロゴロしやがって」と思ってしまうと思います…。
が、外に出れる人や働きたいという人に職や援助を充実させてほしいものです。
自分の役割を見つけることが大切
引きこもりの人は特に、未来が見えないと思います。
中には、将来に不安を感じて逆に引きこもりになってしまったり、先が見えなくて引きこもりになってしまった人もいると思います。
引きこもりのドキュメンタリー番組で、母親が「せめてコンビニのバイトでもしてくれればね」と言っているシーンがありましたが、先の見えない生活や人に怯えて生活をしている引きこもりの方がコンビニのバイトをしたいと思う気にはならないと思うのです。
みんな同じである必要は無いし、方向性を各々見つけることが大切だと思っています。
自分ができる形でそれぞれ引きこもりの人たちが社会に貢献できればいいなと思っています。
その中で、保険として少しずつバイトをやっておくという選択肢もあると思います。
僕の引きこもり生活に関する記事なんかも書いています。
引きこもりにより年金や奨学金を払えなくて困っている方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。