こんにちは、あきです。
この記事では、以下のような疑問について解説していきます。
- ツイッターで批判する人たちの心理が知りたい
- ツイッターで炎上する集団心理について気になる
ツイッターに限ったものではないかもしれませんが、僕は、親しくもないのにすぐ批判してくる人が嫌いです。
ツイッターやYouTubeでは、代わる代わる色んな人が炎上しています。
確かに、本当に悪いことをして炎上をしてしまう人もいますが、特にツイッターなんかでは、やたらと攻撃的で批判ばかりしている人を多く見かけます。
ツイッターで炎上している人が本当に悪いことをしていたとしても、構図としてはいじめと非常によく似ていて、社会心理学で証明されている集団心理や同調心理というものによって批判や炎上が起こっています。
詐欺や過激な発言をして炎上するのはもちろん本人が悪いですが、この記事では、ツイッターで批判する人の心理や炎上する心理について述べていきます。
ツイッターで批判する人たちの悲しい心理について【炎上の心理学】

ツイッターが炎上する仕組みや、批判する人たちの心理について書いていきます。
こういった心理は、社会心理学の面から考えることができます。
ツイッターで炎上が起こる仕組み
ツイッターでは、以下の2つが合わさって炎上が起こります。
- 集団心理
- 同調心理
上でも述べたように、いじめと非常によく似ていて、「みんな一緒であるべきだ」という心理が働いて炎上が起こります。
複数の人たちが「こいつは悪い奴だ」「みんなでこいつを懲らしめよう」と言っている中、一人だけ「いや、この人は悪くない」「そういうことはやめろ」みたいなことを言ってしまうと、その矛先が自分に向いてしまうため、自分も周りと同じ行動を取らざるを得なくなってしまいます。
それによって、みんなで一人を叩く構図が出来上がってしまいます。
ネット上では叩く側の人数が多くなるので、話題にもなります。
特に、ツイッター上での集団心理の特徴としては、匿名で大人数で叩いているから「自分の名前や住所は特定されない」と思っており、「自分は責任を負う必要は無い」という心理状態に陥っているところです。
ツイッターは匿名でできるので、無責任な行動になりがちです。
僕たちは、普段の生活ではそれぞれに役割があり、責任が重かったり自分のイメージを壊さないように気を遣ったりしていますが、ツイッター上では解放された気分になり、ついつい「自分は強い力を持っている」と錯覚してしまいます。
自分が強くなったと錯覚してしまうのは、「集団の中にいるから」というのもあります。
日常生活ではあまり強く言わない人であっても、集団の中に入ったり匿名での書き込みになると、強くなったと錯覚して普段言わないようなことを言ってしまう人も少なくありません。
これが、自覚している場合もあれば、自覚していない場合もあるようです。
ツイッターで批判する人たちの集団心理
ツイッターで批判する人たちの集団心理には3つの要素があります。
- 道徳観念の低下
- 暗示にかかりやすくなっている
- 思考が単純になる
道徳観念が低下することにより、リアルでは言わないことを言ってしまいます。
そして、ツイッターでみんなが特定の人を叩いていることによって、暗示にかかりやすくなっている状態にあります。
考えが浅くなり、ろくに調べもせずにみんなの意見に賛同したり噂話を受け入れてしまいます。
「みんなが悪いって言ってるから」という理由で自分も「あの人は悪い」と決めつけてしまいます。
炎上している時はみんなして熱くなって特定の個人を叩きますが、落ち着いた頃には少し冷静に、自分の頭で考えるようになっているかもしれません。
集団心理の怖いところは、こういったところにあります。
無意識に道徳観念が低下してしまっているところが、集団心理の怖いところです。
ツイッター上の批判や炎上を裏付ける心理実験
実際に、ツイッターで批判する人の心理や炎上する心理について実験が行われたわけではありませんが、先ほど挙げた「同調心理」について分かる社会心理学の心理実験があります。
知っている方も多いかもしれませんが、スタンフォード大学心理学部で行われたジンバルドーの監獄実験です。
ジンバルドーの監獄実験とは?
被験者を看守役と囚人役に分け、それぞれ看守役には看守の服を着せ、囚人役には囚人の服を着せ、監獄(実験室)の中でそれぞれの役を演じさせるというものでした。
看守役の人は囚人に対して威圧的になったりいじめをするようになり、囚人たちは本当に自分が罪を犯したような気持ちになったり、精神的におかしくなっていきました。
あまりにも危険な実験だったため、2週間の予定が途中で中止となってしまいました。
この実験で分かったことは、「役割や地位を与えられることで、人の行動が変わってしまう」ということでした。
その他にも、いじめと同じように「同調現象」が起きていたとも考えられます。
看守役という立場を使って囚人役の人たちをいじめるのは、自分にとって利益があるから参加し、一つのことに同じ意見を持つことで看守役の人たちの間で仲間意識が芽生え、友達になったような感覚になります。
同調していくことの怖いところは、自分の欲求を満たしたり仲間意識を強くするためにどんどん過激な言動になっていくことです。
また、自分だけ反対派になってしまうと、今度は自分がいじめの標的になってしまうため、この状況で自分だけ反対の言動を取ることは中々難しいものです。
こうして多数派(いじめる側)が生まれてしまいます。
ツイッターでも、結束力が生まれることによって充実感を感じるので、炎上が終わってもまた別の人へと炎上が移っていきます。
世の中には「炎上に参加することが楽しい」「批判して返事が返ってくると楽しい」という気持ちでやっている人も少なくありません。
炎上やいじめはある程度時間が経つことによって解決することもあると思いますが、結局は標的が変わっていくだけなので、炎上もいじめも無くなることはありません。
結束することによって自分の欲求が満たされたり充実感を感じるので、批判する側・いじめをする側の人たちは次々と標的を変えて同じことをしていきます。


ツイッターで批判や炎上が起こる問題点について【社会心理学】

ネットの発達により、人間関係の在り方が変わってしまいました。
ネット上で批判や炎上が起こりやすい背景には、以下3つの要素があります。
- 匿名性
- 違った自分を演出
- ネット依存(人間関係が煩わしくなる)
自分の顔や名前を出すことなく、相手とコミュニケーションを取ったり情報発信をできるようになりました。
ツイッターでは匿名で書き込むことができるので、リアルでは様々な立ち位置にある人も、自由に意見を述べられるようになりました。
また、ネット上では演出が可能で、現実の自分とは違うように見せることができます。
職業や性別まで偽って、違う自分として相手と接することが可能です。
匿名や集団の中にいることによって、自分を大胆にしてしまいます。
自分では気が大きくなっていて、自分では「大したことないだろう」と思っていても、相手にとっては多大なダメージとなっており、問題になってしまうケースもあります。
文面からしか判断することができないので、軽いつもりで特定の個人に対して攻撃をしたり殺害予告なんかをすれば裁判沙汰になるか警察に捕まってしまいます。
ネットでは、いつでもどこでも自分勝手に発言することができますが、気を付けて発言をしないと今度は自分が加害者になってしまうかもしれないので、注意が必要です。
ツイッターで批判されやすい人・炎上しやすい人の特徴について

みんな常に不満を感じている
ツイッターやヤフーニュースで批判するような人たちは、「常にイラついている人たち」です。
常日頃からイライラしており、でも吐き出すタイミングが中々ありません。
そこで、ちょっとでも自分の気に入らないことを発言している人や批判されている人を見かけた時に、「ここだ!」という心理が働いて、日頃のストレスをぶちまけるように言いたいことを言います。
ツイッターで炎上している人や批判されている人が100%悪いわけではないという理由がここにあって、普段から不満を抱えて生きている人たちが「情報発信している人の発言が気に入らない」「自分も便乗して言いたいこと言ってやろう」という気持ちで批判をします。
匿名だから何でも言いたい放題言えて、批判対象の人や炎上している人をストレスのはけ口にしているに過ぎません。
過去にツイッターで、41歳のタトゥー男やメンヘラに絡まれた話なんかも書いたので、こちらも読んでもらえると嬉しいです。


この人たちも、日頃からストレスや後ろめたいことがあり、タイミングよく叩く材料が見つかったからいきなり絡んできたに過ぎません。
いじめをする人間と一緒で、自分にコンプレックスを抱えていたり家庭で上手くいっていないから、特定の個人を複数人でいじめようとしてきます。
本当に悲しい生き物です…。
ツイッターで批判されやすい人の特徴
僕自身は批判や炎上に便乗するなんてことはしませんが、ツイッターで批判されやすい人には一つ特徴があったりします。
ツイッターで批判されやすい人のプロフィールや肩書き(@~)を見ると、ツッコミどころが多かったりします。
僕が今でも印象に残っているものがあるのですが、以下のツイートを見てみて下さい。
https://twitter.com/thundergirl6063/status/1174101134354472962
これを炎上と呼ぶのかは分かりませんが、かなり批判の嵐だったのをリアルタイムで見ていました。
この人の発言に対して僕が何かを言うということはありませんが、コメント欄を見ていると「いじめと何が違うの?」と思ってしまいます。
別に僕はこの人の発言に対してどうとかは言っていないので、「擁護するな!」などの批判は控えて頂きたいところですが…。
この人が批判されたのには3つの特徴があったと考えています。
- 子育て1年目のパパを甘やかすような発言をした
- 旦那に不満を抱いているプレママたちの感に障った
- 当時の肩書きが「子育てコーチング」だったこと
心理学的には両者をイーブンに見ることによって物事を解決することができるのですが、多くの人は「自分は悪くない。悪いのは100%あいつだ。」と決めつけてしまいがちです。
もしの僕がここで述べたようなことを、日頃から不満を抱えている本人たちに直接言ってしまうと、批判の嵐になってしまうと思います…。
このツイートをした人が100%悪いかと言えばそうは言い切れませんが、発言と肩書きが日頃ストレスを抱えているプレママたちの心をえぐったことは確かです。
しかし、だからと言って親しい相手でもないのにここまで批判したり悪口を言うのは違うと思っています。
これでは「集団いじめと何が違うの?」というレベルです…。
傍から見ると、「冷静かつ論理的に話し合うなり、軽く受け流すなりすればいいだけの話じゃん」と思いがちですが、日頃から旦那さんに育児を手伝ってもらえず「いいから手伝ってくれ!」と思っているプレママたちにはとにかく必死な状態にあります。
必死でとにかく精一杯なので、例のツイートのように新米パパに対して甘い言葉をつぶやくと、カーッとなって相手を傷つけるような発言をしてしまいます。
もし僕がここで、コメント欄に「まあ、プレママたち、そんなにカリカリしないで」と書き込み、自分の肩書きを「あき@育児コーチング」なんかにしていたら、とてつもない数の批判が来ると思います。
結局、このように批判や炎上を呼び込んでしまう特徴というものがあるので、ある程度注意が必要です。
言い方とか、肩書きとか、内容がその対象者を煽っているようなものだからこそ、批判が来てしまいます。
ちなみに僕は、育児とはなんの関係も無い人なので、例のツイート自体には特に何も言いません…。
肩書きにそれっぽいことを書いている人やプロフィールに自慢げに肩書きばかり並べているような人は、どこかのタイミングで批判が来ることが考えられます。
最後に
僕たち、特に日本人は「こうじゃなきゃいけない」「相手はこうあるべきだ」と思ってしまう傾向にあります。
小さいことでは中々幸せを感じられず、相手に対して過度に期待をしてしまいがちです。
相手に対して「この人は自分にこうしてくれるはず」「こうしてくれるべき」と期待して、期待通りに行かないと勝手に絶望したり相手に対して怒りを感じてしまいます。
相手に求める生き方だと自分が辛くなるだけだし、「あれも足りないこれも足りない」という考えで生きていると、満足できる日は一向に来る気がしません。
相手の言動に振り回されず、自分の好きなことや幸せを感じられることに多くの人が時間を使ってくれるようになればと思っています。
その方が相手も自分も幸せになれるはずなので。
他にも、心理学系の記事をいくつか書いているので、ぜひ読んでみて下さい。






